2014年8月1日金曜日

アーユルヴェーダ体験記 その3―いよいよトリートメント(処置)

お薬を飲み始るように言われたのが日曜日。

その5日後の金曜日から、オイルを体中に塗りこむマッサージ、

「アビアンガ」が始まりました。


まずはドクターに会って、少しだけコンサルテーション。

お薬の効果を聞かれる。むくみは少し良くなったか?

良くなったような気もするけど、相変わらずむくんでます。

ストレッチをしたり、ふくらはぎを暖めたりマッサージしたりすれば、

目に見えて効果が出るのだけれども、面倒くさがりなもんで、ちゃんとケアしていません。。

お薬でむくまない体質に改善出来れば嬉しいのですが。

どろどろに煮出した(苦~い)液体タイプのお薬を「カシャーヤ」と呼びます。

お薬を飲むのが辛い、とこぼしたら、同じ薬でタブレットタイプのもあるとのこと。

でもやっぱり、タブレットよりも本来のカシャーヤが一番効きが良いのだそう。

我慢するか。。


アビアンガをする処置室はすべておニューで快適。

マッサージ台は、一本の木をくりぬいて作ったものだそう。

オイルは、甘辛~いにおいのする、いかにもアーユルヴェーダって感じの赤茶色のオイル。

あとで領収書を見たら、3種類のオイルを、私にあわせて調合してくれていたようだ。

(ダンワンタラム Dhanwantaram oil, サハチャラディ Sahacharadi oil, and アサナ・ヴィルワディAsana Vilwadi oil)

アーユルヴェーダのオイルの製作法の説明を見つけました。

とても手が込んでいるんですね。


マッサージしてくれるのは、若い女性の2人。

ちなみに、女性は女性が、男性は男性がマッサージするものです。

服を脱いで、使い捨ての簡易ふんどし?を履いて、

頭のてっぺんにオイルをちょこんをのせられて、

まずはみんなでお祈り。ヴィシュヌの1つのフォームである、

ダンヴァンタリという薬学の神様の像が処置室には飾ってあります。

そこに向かって皆で手を合わせて、シュローカを唱える。

サンスクリット語の先生をしている私にとっては、

ちょっと発音矯正をしたくなるような、かなりタミル語訛りのプレーヤー(祈り)。


नमानि धन्वन्तरिमादिदेवं सुरासुरैर्वन्दितपादपद्मम् ।
लोके जरारुग्भयमृत्युनाशं दातारमीशं विविधौषधीनाम् ॥

namāni dhanvantarimādidevaṃ surāsurairvanditapādapadmam |
loke jarārugbhayamṛtyunāśaṃ dātāramīśaṃ vividhauṣadhīnām ||

I salute (नमानि) to Danvantarin (धन्वन्तरिम्) (one form of Vishnu),
who is the first Deva (आदिदेवम्),
whose lotus feet is saluted (वन्दितपादपद्मम्) by all the gods and daemons (सुरासुरैः),
the destroyer (नाशम्) of old age (जरा), disease (रुग्), fear (भय), and death (मृत्यु) in the world (लोके),
the giver (दातारम्) and the lord (ईशम्) of various medicinal herbs (विविधौषधीनाम्).


そして、2人がかりでマッサージ。

リラックス♪って感じではありません。

結構パワフルな感じで、台からすべり落ちないように踏ん張ってしまう。

押される力に対抗する力が入ってしまうのだけれど、それで筋肉が鍛えられそう。

リンパの流れに沿って2人で対照的にせっせと1時間マッサージをしてくれる。

マッサージの体勢は7つのポーズで、座ったり、仰向けになったり、横になったり。


マッサージが終わったら、緑豆の粉でお風呂に入れてくれる。

余分なマッサージ油を落としつつ、皮膚表面にマッサージ油を残す、自然の方法です。

でも、頭皮や髪の毛にはちょっと、、、

やっぱり日本の湯船のお風呂が一番です。

もう、日本のお風呂に2年以上も入っていない。。。

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